文化系ブログ

アート、小説、音楽、映画、文化に関すること全般を雑談的に。

2014-02-24から1日間の記事一覧

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(その4)「ないこと」を得ることの難しさ

(その3)からの続きです。 いや、シロ以外にもう一人自己実現したとは言えないのが灰田という存在だろう。彼はそうは断定されていないけれども明らかに同性愛者で、つくるにそれを求めて、ただ一度だけその思いを、おそらくは彼としては決然として、しかし…