文化系ブログ

アート、小説、音楽、映画、文化に関すること全般を雑談的に。

2014-02-25から1日間の記事一覧

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(その5)「ちゃぶ台をひっくり返す」ことはいいことなのかどうか

(その4)からの続きです。 灰田の語った緑川の話が、このストーリーの一番神話的な部分だろう。神話的というのは、『ねじまき鳥』で言えばノモンハン、『1Q84』で言えば猫の町、『カフカ』で言えばナカタさんということになるのだが、このことについては後…

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(その5)「ちゃぶ台をひっくり返す」ことはいいことなのかどうか

(その4)からの続きです。 灰田の語った緑川の話が、このストーリーの一番神話的な部分だろう。神話的というのは、『ねじまき鳥』で言えばノモンハン、『1Q84』で言えば猫の町、『カフカ』で言えばナカタさんということになるのだが、このことについては後…