文化系ブログ

アート、小説、音楽、映画、文化に関すること全般を雑談的に。

2014-02-23から1日間の記事一覧

村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読んだ。(その2)「提示されている問題を自分の問題としてとらえてしまう」度の高さ。

(その1)からの続きです。 とにかく上手いと思うのは、一つ一つの作中人物が抱えている問題が明らかになるときの、「自分の問題として考えてしまう」度の高さ、「そういうことってあるんだよなあ」と思ってしまう感じが、今まで読んだどの小説よりも強い、…